カナダNortel Networksが米国時間4月9日に,2002年第1四半期の業績見通しを下方修正した。売上高がこれまでの予測を下回り,約29億ドルとなる見通し。
継続事業ベースの1株当たり純損失(pro forma)は約14セントとなる見込み。これには過剰/余剰にかかった2億ドルの税引き前費用が含まれる。このpro formaベースの純損失には,買収やリストラ関連の費用は含まれていない。これらを含めた実質1株当たり純損失は26セントとなる見通しである。
「今期は顧客の設備投資が抑制された。この結果,売上高が前期に比べ16%減となる」(社長兼CEOのFrank Dunn氏)
同社は2002年2月12日に投資家に向けた説明会を開催し,このとき「2001年第4四半期の業績から堅調に回復し,2002年第4四半期には黒字転換を果たす」と説明していた。2002年第1四半期の売上高は「前期に比べ10%減」としていた。
なおNortel社は4月18日に正式な決算を発表する予定である。
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