米Sonic Solutions社が米国時間4月9日に,全米放送事業者連盟の年次総会「NABC」にてDVDオーディオのオーサリング・システム「DVD-Audio Creator LE」を発表した。

 同製品は,DVDオーディオを作成するSonic社の「DVD-Audio Creator」をより手頃な価格にしたバージョン。松下電器産業社(MEI)の技術を組み込んでいる。同製品により,オーディオのマスタリング・スタジオやDVDオーディオ・オーサリング施設は,高度なDVDオーディオ形式のオーサリングとマスタリング機能を加えることができるという。

 「同製品は,DVDオーディオ仕様の主な機能をサポートしているため,市場に投入できるDVDオーディオ・タイトルを作成できる手段を提供する。」(同社)

 同社とMEIは,DVDオーディオのオーサリングとフォーマッティング・アプリケーションのスイートを共同で開発してきた。4年間の研究と開発により,グラフィカルなオーサリング環境を使って効率的にDVDオーディオを作成できるようになった。同社の「Sonic Scenarist」,「DVD-Creator」,「DVD Producer」,「DVD Fusion」と組み合わせることにより,業界標準のUniversal DVD形式でタイトルをフォーマットできるため,コンテンツの所有者は,すでに設置されているDVDビデオ・プレイヤとの後方互換性を持つタイトルをパブリッシュできる。

 同製品は,Windows 2000上で動作する。グループにつき99トラック,連続的なブラウズ可能なスライドショウ,CPPMコピー・プロテクション,Meridian Loss Packing (MLP)の「High-Density Audio」またはLPCM形式にアクセスするメニュー,圧縮されたDolby DigitalまたはDTSオーディオ・ストリーム,モーションMPEG-2ビデオの機能を提供する。

 「DVD-Audio Creator LE」は,5月に出荷が予定されている。価格は6500ドル。「DVD-Audio Creator」の完全なバージョンへのアップグレードも可能。

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