ソニーの米国法人Sony Electronicsと米Sun Microsystemsは両社のAV(オーディオ・ビジュアル)とIT(情報技術)を組み合わせた次世代のソリューション供給に関しての提携を米国時間4月8日に発表した。

 ビデオ・オンデマンドやストリーミング・メディア向けのソリューションを供給していくもので,CATV統括運営会社(MSO)や通信/放送事業者に向ける。

 「ネットワーク・コンピューティング・ソリューションの世界リーダーと,ケーブル/放送業界向けメディア技術の世界リーダーが連携する。その目的はCATV,通信/放送といった分野のメディア企業に包括的なソリューションを提供すること」(Sun社extreme sales部門副社長のRob Hall氏)

 この提携で主導的立場をとるのはソニーである。すなわち,サンフランシスコに拠点を置くソニーのSystems Solutions Division (SSD)が,顧客プロジェクトのインテグレータとしての役割を担う。SSDはソニーの技術とSun社のサーバー,ストレージ,ソフトウエア技術との統合/連携を図り,顧客向けにカスタム化したソリューションを設計・開発し,インストールまで行う。

 さらにSSDは事業者向けの技術/事業コンサルティング・サービス,プロジェクト管理,カスタム・ソフトウエア開発も行う。これにより顧客の新たな収入源の確保,デジタル広帯域技術への移行,インフラ開発などを支援していくという。

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