「男性がオンライン・ショッピングに熱を上げ,女性はオンライン・ゲームに夢中になっている」。米AT&T Broadbandが米国時間3月31日に,高速インターネット・サービス利用に関する男女別傾向を調査した結果を発表した。

 調査によると,オンライン・ショッピングに興味のある男性は58%で,女性の42%を大きく上回った。また,別の都市に住む誰かとオンライン・ゲームで対戦することに興味のある回答者は,女性が51%,男性が49%だった。

 この結果から,女性は最新の広帯域向けアプリケーションを,男性は従来のインターネット活用を好む傾向にあることが明らかになった。

 また,女性は男性よりも,電子グリーティング・カードの送信,音楽のダウンロード,電子メールを使った画像送信に興味があるという。一方男性は女性より,ニュース・レポートの閲覧,製品調査,出会いサイトの利用に興味を抱いている。

 ちなみに米Nielsen//NetRatingsが2002年1月に発表した調査によると,米国のインターネット・ユーザーは過去1年間で6%増加している。男女別でみた場合,女性は9%増加したが,男性はわずか3%増だった。女性は現在,米国インターネット・ユーザー全体の52%を占めている。

 「電子メールやWWWブラウザの利用に慣れてくると,音楽のダウンロードやオンライン・ゲームといった次の段階に進みたくなるものだ。女性にみられるこの傾向は,技術の普及と行動の変化を示している」(AT&T Broadband社インターネット・サービス部門バイス・プレジデントのDarrel Hegar氏)。

◎関連記事
米国の女性家庭ネット・ユーザーが急増,ただし利用時間とアクセス数は男性が上まわる
「女性の78%が商品購入のための情報入手にネットを利用」,MSNの調査
「1月はネット・サーフィン再開で検索エンジンのトラフィックが増加」--米ニールセンのWebランキング
「世界のネット人口は2002年末に6億人強,オンライン支出は1兆ドル以上」,IDC 
「2005年の世界ネット・ユーザー数は11億人超,62%が無線に」と米社の調査

[発表資料へ]