米Apple ComputerはIEEE 1394(FireWire)技術の米Zayanteを買収したことを米国時間4月4日,明らかにした。

 「Zayante社買収により,Apple社はFireWire技術への取り組みを拡充する」(Apple社Hardware Engineering部門上級バイス・プレジデントのJon Rubinstein氏)

 FireWireはApple社が90年代半ばに開発した高速シリアル入出力技術で,業界標準規格IEEE 1394として承認されている。デジタル・ビデオカメラなどのデジタル機器とデスクトップ・パソコンやノート・パソコンとの接続に向く。 ソニー,キヤノン,日本ビクター,米Kodakなどが採用している。

 Zayante社は1996年に設立。IEEE 1394対応チップやソフトウエアを手がけている。米メディア(CNET News.com)の記事によると,Zayante社のCTO(最高技術責任者)Michael Johas Teener氏は1988年から1996年までApple社に籍を置き,FireWire技術のチーフ・アーキテクトを務めた経歴を持つ。また上級システム・エンジニアのJay Hamlin氏もApple社の元社員である。

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