米Hewlett-Packard(HP)は米国時間4月3日に,米Compaq Computerとの合併後の主な編成と幹部人事を明らかにした。HP社の新事業と,アジア太平洋地域,欧州,中東およびアフリカ,中南米,北米における営業部門の上級マネージャ候補150人公表したもの。

 「管理職の任命は,合併統合を進めるチームの責務の一つ。合併が合法的に認められた場合,即座に新体制のスタートを切るための準備を整える」(HP社)

 主な事業部門とその責任者は以下の通り。

・Enterprise Systems Group部門:Peter Blackmore氏(執行バイス・プレジデント)
・Services部門:Ann Livermore氏(執行バイス・プレジデント)
・Imaging and Printing Group部門:Vyomesh Joshi氏(執行バイス・プレジデント)
・Personal Systems Group部門:Duane Zitzner氏(執行バイス・プレジデント)
・Worldwide Operations部門:Mike Winkler氏(執行バイス・プレジデント)
・Office of Corporate Strategy and Technology部門:Shane Robison氏(上級バイス・プレジデント兼CTO)
・Finance and Administration部門:Bob Wayman氏(執行バイス・プレジデント兼CFO)
・Global Brand and Communications部門:Allison Johnson氏(上級バイス・プレジデント)
・Corporate Affairs部門:Debra Dunn氏(上級バイス・プレジデント)
・Labs部門(研究所):Dick Lampman氏(上級バイス・プレジデント兼ディレクタ)
・Human Resources部門:Susan Bowick氏(上級バイス・プレジデント)
・Information Technology部門:Robert Napier氏(上級バイス・プレジデント兼CIO)

 HP社とCompaq社の合併案に関しては,Compaq社の株主投票ではすでに9:1で承認されている。HP社の株主投票の正式な集計結果は数週間以内に明らかになる予定である。HP社は「速報によると,合併案可決のために必要な票数を獲得しているようだ」と,自信をみせている。

 一方,両社の合併案に異議を唱えるWalter B. Hewlett氏は,株主投票に不正行為があったとしてHP社を告訴した。HP社は,この行為により「HP社とHewlett氏の敵対関係が明確になった」(HP社)として,同社の取締役員の候補者にHewlett氏をノミネートしないことを明らかにしている。

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