米Western Digitalは米国時間4月3日に, 2002年1~3月までの同社の第3四半期で,総利益,出荷台数,1株当たり利益が,同社の予測を上回ったことを発表した。同社は,4月25日に同期の最終的な決算報告と第4四半期の予測を発表する。

 同期における総利益はおよそ5億9000万ドル,出荷台数はおよそ800万台になると見られる。粗利益はおよそ13.5%で,ハード・ドライブ事業の経営利益が2000万ドルを越えた。経常外項目を除いた1株当たり利益は8セント,経常外の税制上の優遇措置,投資利益を含めた1株当たり利益は10セントになると見られる。

 同社は当初,同期は前期の業績を下回り,総利益が5億7500万ドル,出荷台数が770万台,経常外項目を含まない1株当たり利益が5セントになるという予測を出していた。また,金融情報サービスのFirst Call も,同期の一株当たり利益を4セントと予測していた。

 「1~2月のPC販売チャネルの堅実な需要が3月まで続いて予測を上回った。迅速な対応の結果,予想以上の利回りと経費効率をもたらした。引き続きデスクトップ・ハード・ドライブ業界での幅広い製品セットとゲーム・コンソール事業にハード・ドライブ部門への参入により利益を上げることが期待される」(同社のチェアマン兼CEOのMatt Massengill氏)。

 また,同社は,PCとハード・ドライブ業界の難しい状況下で,需要と供給の変動により効果的に対処する方法を学び,同社が過去6四半期にわたり中心事業で継続的に収益成長を果たしたことは注目に値するとしている。

 ちなみに,同社のニューヨーク証券取引上における4月3日付け株価終値は,6セントだった。

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