ビデオ圧縮の標準技術「MPEG-4」の業界普及団体であるMPEG-4 Industry Forum(M4IF)はMPEG-4をベースにした製品の相互操作性テスト・プログラムの進行状況について米国時間4月4日,明らかにした。同フォーラムによると,29社のMPEG-4関連ベンダーがプログラムに参加し,すでに3段階の相互操作性テストを完了している。第4段階に入るとともに,「MPEG-4の普及と実装を促進する」(M4IF)としている。

 テスト・プログラムの参加企業には,米Apple Computer,米Cirrus Logic,Emblaze System社,米IBM,NeoMagic社,オランダのPhilips,米PacketVideo,韓国のSamsung,米Sorenson Media,フランスのThomson Multimedia,WebCast Technologies社などが含まれる。

 プログラムは2001年初頭にスタートし,MPEG-4プロファイルに従ってテストを進めている。テスト内容は,未加工ビデオのビットストリーム,未加工オーディオのビットストリーム,ビデオとオーディオが付属したMP4ファイル,「MPEG-4 Systems」のビットストリームなど。ちなみにMPEG-4プロファイルには,「Simple」「Simple Scalable and Advanced Simple Visual Profiles」「High Quality Audio Profile」などがある。

 次のテスト段階では,インターネットのストリーミング配信技術の標準化団体「Internet Streaming Media Alliance(ISMA)」の仕様に沿ったライブ・ストリーミングの相互操作性を検証する。

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