米Sun Microsystemsが米国時間4月3日に,新たなJava仕様作成要求(JSR:Java Specification Request)「JSR #168」について明らかにした。ポータル・サイト統合に関する共通の開発手法を提供するためのAPI仕様である。

 Sun社のほか,米BroadVision,米Plumtree Software,米Vignetteなど18社が同仕様における相互操作性の実現に向けて協力する。

 JSR #168のAPIは,ポートレット(ポータル・サイトの構成部品)の共通モデルとJavaインタフェースを定義する最終的な仕様となる予定である。アプリケーション・プロバイダ,コンテンツ・プロバイダ,サービス・プロバイダは共通の手法で組み合わせたポートレットを,関連するすべてのポータル・サーバーに実装することができる。

 現在,異なるポータル・サイト・ベンダーによる各種のポートレット向けAPIが存在するため,アプリケーション・プロバイダ,ポータル・サイト・ユーザー,ポータル・サーバー・ベンダーは困難に直面している。仕様が策定されれば,「開発者は既存の統合手法を用いて,さまざまな情報源からデータ,アプリケーション,Webサービスを迅速に追加することができる。企業は自社ポータル・サイトから,パーソナル化したコンテンツを社内および社外のさまざまなポータル・サイトに配信することが可能」(Sun社)。

 なお,今回明らかにした取り組みはJava Community Process(JCP)を通じて行う。

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