米Adobe Systemsが米国時間4月3日に,同社の動画エフェクト・ソフトウエア「After Effects 5.5」向けのプラグイン・パック「After Effects 5.5 Plug-In Power Pack」を発表した。16種類の新たなエフェクトが含まれる。米Apple Computerの「Mac OS X」に対応する。

 After Effects 5.5 Plug-In Power PackはAfter Effects 5.5と組み合わせて使用し,映画,ビデオ,マルチメディア,WWWの制作で,動画を作成したり視覚的効果を与えることができる。

 「Windows Media」対応の新たな出力モジュールにより,効率的にWindows Media向けストリーミング・コンテンツを生成することが可能。ユーザーは設定の変更,メタデータの埋め込み,マルチストリーム・ムービーの作成,オーディオおよびビデオの最適化を行える。

 After Effects 5.5 Plug-In Power Packには,「Calculations」「3D Glasses」「Magnify」「Turbulent Displacement」などのプラグインが含まれる。3D Glassesは画像を立体描写する機能,Magnifyは画像の一部または全体を拡大する機能である。Turbulent Displacementはフラクタル・ノイズを用いて,ビックリハウスの鏡や風になびく旗,水流のようなゆがみを加えることができる。Calculationsは画像編集ソフトウエア「Photoshop」のCalculationsコマンドと同じ機能だが,「Shift Channels」や「Compound Arithmetic」の代わりにもなる。

 その他,After Effects 5.5 Plug-In Power Packを構成するエフェクトには,色調整に関するプラグイン「Paint Bucket」「Channel Combiner」「Color Link」「Eyedropper Fill」,ノイズやシャドウ処理に関するプラグイン「Noise Alpha」「Noise HLS」「Radial Shadow」などがある。

 After Effects 5.5 Plug-In Power Packは,2002年5月に米国とカナダのほか,欧州の一部で発売を開始する。価格は25ドルで,Adobe社のオンライン・ストア「Adobe Store」から購入可能。

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