米BroadVisionが米国時間4月3日,同社の企業向けアプリケーションにモバイルと非PCデバイス向けサポートを加える新製品「BroadVision Multi-Touchpoint Services」を発表した。

 同製品を統合することにより,同社の製品でWAPデバイス,PDA(PalmとPocket PCデバイスを含む)などさまざまな無線デバイスと,POS端末などの非PCデバイスを対象にコンテンツ提供や双方向通信が可能になる。また,VoiceXMLをサポートしているため,同社のアプリケーションで音声によるインタラクションも可能になる。

 この製品により,同社のアプリケーションをサイトに利用している企業は,経済効率よくモバイルとその他のデバイス向けに既存のWWWコンテンツを提供することができる。同製品をサイトに統合すれば,サイトにアクセスするデバイスのタイプを自動的に検知して,そのデバイス向けにコンテンツをパーソナライズしてくれる。コンテンツは自動的にXMLに変換され,コンテンツを要求するデバイス向けに適切なナビゲーション方法により正しいフォーマットで提供される。

 また,ページを自動的に分割する機能を収録している。これは,もともとWWW向けにデザインされたコンテンツをモバイル・デバイスの小型スクリーンで表示できるように分割するもの。

 その他にも,一般的なデバイス向けにさまざまなXSLテンプレートなどを収録しているため,企業は迅速に自社サイトを拡張できる。

 対応OSは「HP-UX」,「IBM AIX」,「Microsoft Windows 2000」,「Sun Solaris」など。

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