Belluzzo氏 米Microsoftは米国時間4月3日に,社長兼COO(chief operating officer)を務めるRick Belluzzo氏が5月1日付けでその職を辞任すると発表した。

 「これは当社が計画する組織変更の一環」とMicrosoft社は説明する。Belluzzo氏は組織変更のスムーズな作業を確実なものにするため,9月までは同社に残るという。その後は「これまで目標にしてきた自らの会社を率いていく」(Belluzzo氏)という。「今がそのための適切な時期と判断した」と同氏は説明する。

 同社は新体制のもと主要事業の幹部に包括的な業務・財務責任,これまで以上のアカウンタビリティ(説明責任)を持たせるという計画を立てているという。

 この主要事業とは,「Windows Client」「Knowledge Worker」「Server & Tools」「Business Solutions」「CE/Mobility」「MSN」「Home & Entertainment」である。なおCEOであるSteve Ballmer氏と幹部チーム(Senior Leadership Team)は,これらすべての事業全体にわたる目標を設定し,それらを共有しながら,優れた統合ソリューションを顧客に提供していくという。

 Belluzzo氏(48)はMicrosoft社の部門副社長として1999年に同社に加わった。その後まもなく社長兼COOに就任。ワールドワイド・セールスおよびマーケティング,財務,ライセンス,ゲーム,TVプラットフォーム事業などを指揮していた。

 これについてCEOのBallmer氏は次のようなコメントを出している。「これはRick(Belluzzo氏)にとって正しい決断だと思う。しかし当社は彼のリーダーシップと経験を失うことになる。残念だ」(Ballmer氏)

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