IC開発を手がける独Micronas社と半導体製造メーカーである台湾のUnited Microelectronics社(UMC)が米国時間4月2日に,共同で開発したビデオ・コントローラ・チップ「DPS 9450」を発表した。同チップは,UMCの0.18ミクロン混合モードのCMOS技術で設計されるシングル・チップのソリューション。LCDとプラズマ・ディスプレイを含む急成長中のフラット・パネル・ディスプレイ市場に向けて,ビデオとテレビ機能の統合を簡略にする。

 同製品は,システム・オン・チップ設計でIP,組み込み型メモリー,I/O,カスタマイズされた高性能アナログ・マクロを搭載している。単一のICにこれらの要素を組み合わせることにより,同コントローラ・チップは,従来の複数チップの設定よりも低コストでより高いパフォーマンスの実現が可能になる。

 同製品は,UMC社が製造するMSPファミリの「Multi Standard Sound Processors」とともにMicronas社のTVオーディオ/ビデオ・デコーダ「MDE 9500」と動作する。最新のアナログ/でジタル混合型のTVデコーダICである「MDE 9500」により,Micronas社はデジタル・ブロードキャスティングのデーコーディング向け最新のシステム・ソリューションと高度なディスプレイ・パフォーマンスを提供する。MSPチップは,TVでの使用に向けて復調装置とベースバンド機能を統合する。

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