「.NETインターネット・プラットフォーム戦略の展開が,リッチ・クライアント・アプリケーションの復活を導く」とする予測を米Gartner社が米国時間4月2日に発表した。
しかし,同社はこれが古いタイプのクライアント/サーバー型に戻るのではなく,クライアントとミドル・ティアのアプリケーション・サーバー間でコードを共有する混合型アプローチになるものと予測している。
同社は,2005年までに新しい.NETアプリケーションのおよそ60%がリッチ・クライアントの配備を考慮して設計されると予測している。
「時に不明瞭ではあるが,.NETはブラウザ・ベースからリッチ・クライアント・ベースまで幅広いコンピューティングの提供に焦点を当てている。2002年の終わりまでに.NETには,より安全にコードをダウンロードできるActiveXの後継となる技術を提供すると予測される」(同社の副社長兼リサーチ・ディレクタのDavid Smith氏)。
実際,.NETはより強力な機能の収録を予定している。.NETクライアント・アプリケーションは,PCに開発したコードをコピーする,またはサーバー上に格納されているコードをポイントすることによってクライアントにインストールできる。キャッシュはクライアント上にあり,サーバーのバージョンが変更されると自動的にアップデートされるという。
同社によれば,これまでクライアント/サーバーとクライアント・コードのTCOが問題となっていたが,コード生成はすでに問題ではなくなっているという。
「過去5年間に渡りブラウザ対応型のアプリケーションが中心的だったが,ブラウザ型のアプリケーションの機能性の欠如,サーバーの双方向の処理機能の要件などが良く知られた問題となっていた。そのような開発が標準となり,2002年には,新しいプロジェクトのおよそ70%がブラウザをインタフェースとして開発されている」(同氏)。
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