米Siebel Systemsは小売業者向けの包括的CRMソリューション「eRetail 7」を米国時間3月28日発表した。これは,同社のCRMアプリケーション・スイート「Siebel 7」をベースとしている。同製品は,さまざまな新製品と特に小売業者向けに設計された機能を備えており,迅速に導入可能でエンド・ユーザーの適用率が高く,より効果的な顧客の獲得と保持が可能になるという。
同製品は,小売業におけるマーケティング,販売,サービスに関わる機能を収録しており,すべての段階における顧客との関係に対応できる。たとえば,同製品に収録される「Siebel eRetail Marketing 7」を使って,顧客の細分化からセールとプログラムの計画,キャンペーンまですべてのマーケティング工程を管理できる。またマーケティング・マネージャと経営者が,プログラムの結果をリアルタイムで把握できる機能も提供している。
また小売業者は,「Siebel eRetail Call Center 7」により顧客との複数の接点とコミュニケーション・チャネルを通じたすべての顧客との対話の統括的なビューを保持できる。そのため,顧客サービスの問い合わせに対して迅速かつ正確な対処が可能になるという。
その他同製品の実装によるメリットは次の通り。
・的を絞った顧客向けマーケティング
小売業者は,マルチチャネル,マルチステージのマーケティング・キャンペーンを作成できる。適切な媒体を通じて適格なメッセージを的を絞った消費者に対して発信し,リアルタイムに結果を測定できる。
・優れた顧客サービス
場所,時間,チャネルを問わず継続的に優れたサービス提供を可能にするソフトウエア・アプリケーションにより,小売業者は顧客の満足度とブランド品質を向上できる。
・従業員のパフォーマンス向上
「Siebel Employee Relationship Management (ERM)」は,企業と従業員のパフォーマンスを向上させるとともにコストを削減するWebアプリケーションのスイート。企業内のすべての従業員が使用することを目的としている。あらかじめ作られた従業員ポータルは,パフォーマンス管理,ビジネス分析,オンライン・ラーニング,ヘルプ・デスク,企業ニュースなどのアプリケーションを収録している。
・フットプリントがゼロのWebアーキテクチャでITコストを削減
デスクトップ上にソフトウエアのインストールと管理の必要性を排除しているため,大規模な小売業者でも迅速に同製品を導入でき,導入と管理コストを削減できる。
「単一のプラットフォーム上にマーケティング,販売,顧客サービスを統合させることにより,小売業者は経費を大幅に削減しながら収益を上げるとともにブランドの優位を確立できる」(同社Siebel eRetailのジェネラル・マネージャのMike Murphy氏)
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