米Sun Microsystemsが米国時間3月26日に,アプリケーション検証キット「Java 2 Platform, Enterprise Edition(J2EE)Application Verification Kit(AVK)」を発表した。開発したアプリケーションがさまざまなJ2EE対応アプリケーション・サーバーで動作するか検証するためのツールである。

 「開発者は,J2EE AVKを使ってアプリケーション動作の検証期間を短縮し,機能向上に注力できる」(Sun社Marketing Java and XML Software部門バイス・プレジデントのTracey Stout氏)

 SJ2EE AVKには静的コード・ツールといったバイナリ・ツール,J2EE参照実装,レポート・ツール,マニュアルなどが含まれる。Sun社のWWWサイトで提供している。

 J2EE AVKを用いてJ2EE対応アプリケーションを分析し,特定のプラットフォームに合ったコード利用や,J2EE仕様に違反している部分を確認することができる。付属のレポート・ツールが詳細なログを作成するため,問題のある箇所をピンポイントで探し出すことが可能。

 Sun社はJ2EE AVKの開発者向けベータ・プログラムも提供している。すでに米Chordiant,米Curious Networks,米divine,米Flashlineといったベンダーが参加し,アプリケーションのテストを行ったという。Sun社の「Java Pet Store」や「Java Smart Ticket」も検証テストに合格している。

 またSun社によると,米Artesia Technologies,米Blue Martini Software,米Comergent,米Informatica,アイルランドのIONA Technologies,IPI社,米Hewlett-Packard,Mongoose社,ObjectFX社,Ohio Edge社,米Oracle,米SilverStream Software,米Sybase,米Middlewareといったソフトウエア・ベンダーがJ2EE AVKを利用し始めているという。

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