米Webroot Softwareが米国時間3月26日に,プライバシ保護ユーティリティの新版「Window Washer 4.5」を発表した。「Windows XP」に対応する。

 「AOL」「Internet Explorer」「Netscape」といった一般的なWWWブラウザや,広く普及しているソフトウエアは,コンピュータの利用に関する情報を保存している。そのため,そのコンピュータを利用できる人は誰でも,どの書類を使用し,どの画像を閲覧し,どのWWWサイトを訪れたかを知ることができる。「こうした情報は簡単に確認でき,プライバシ侵害のスキを生み出す。また,ハード・ディスク装置の貴重なスペースも占拠している」(Webroot社)

 Window Washer 4.5を使って不要な情報を持つブラウザ・ファイルやシステム・ファイルを削除することにより,ユーザーの個人データを保護し,ストレージ容量を確保することができる。

 Window Washer 4.5は,キャッシュ,クッキー,履歴,アドレス・バーのドロップダウン・リスト,オート・コンプリート入力データといったインターネット関連ファイルを取り除く。また,ゴミ箱,「ファイル名を指名して実行」の履歴,スキャン・ディスクのテンポラリ・ファイル,「Windows Media Player」,「最近使ったファイル」(画像や書類),「Office」の利用に関する情報(「Access」「Excel」「Photo Editor」「PowerPoint」「Outlook」「Word」向けを用意),Windowsのテンポラリ・ファイル・フォルダなどのシステム・ファイルも削除する。

 Window Washer 4.5の対応OSは,Windows XPのほか「Windows 95」「同98」「同2000」「同NT」「同Me」。また,「AOL v7.0」「Internet Explorer v6.01」「Netscape v6.x」などをサポートする。価格は29ドル95セント。Webroot社のWWWサイトまたは大手販売店で購入可能。

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