米Network Associatesの子会社McAfeeが米国時間3月25日に,企業向けセキュリティ・ソリューション「McAfee Desktop Firewall 7.5」を発表した。

 McAfee Desktop Firewall 7.5はパケットおよびアプリケーションのフィルタリング・ファイアウオール,アプリケーション・ファイアウオール,組み込みIDS(侵入検知システム)ソフトウエアなどから成る。McAfee社のアンチウイルス管理コンソール「ePolicy Orchestrator」で集中管理を行うことが可能。

 管理者はePolicy Orchestratorを使って,会社全体にわたるセキュリティ・ポリシーの実践を一元的に監視できる。ePolicy Orchestratorは詳細なグラフ・レポート機能のほか,Desktop Firewall 7.5やMcAfee社製アンチウイルス・ソリューションのソフトウエア実装およびアップグレード機能を提供する。

 McAfee Desktop Firewallの「Smart Rules」機能と「Learning Mode」機能により,ITマネージャはIPアドレスやサブネット,レンジ,プロトコル,アプリケーションごとのルールをベースにしたポリシーを迅速に構築することができる。「ポリシーのインストール,アップデート,停止も速やかに行える」(McAfee社)

 McAfee Desktop FirewallのIDSソフトウエアは,攻撃を検出する機能や攻撃をログ記録する機能のほか,トラフィック遮断機能もオプションで提供する。侵入を検知すると,詳細なレポートをePolicy Orchestratorに知らせる。管理者はレポートから攻撃の度合いを判断し,適切なファイアウオール・ポリシーを適用することができる。

 McAfee Desktop Firewall 7.5は今週中にNetwork Associates社から発売を開始する。対応OSは「Windows 98 SE」「同ME」「同NT 4.0」「同2000」。

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