米Compaq Computerは米Hewlett-Packard(HP)との合併案に関する株主投票の結果について米国時間3月20日,明らかにした。臨時株主総会で行った株主投票では,9:1で賛成票が反対票を上まわり,合併案が承認されたという。

 両社合併案の決議については,Compaq社が3月20日中部標準時午後2時,HP社が3月19日太平洋標準時間午前8時にそれぞれ臨時株主総会を開催し,株主投票を実施した。

 「Compaq社の株主が,両社の合併により生み出される力を理解していることに満足している」(Compaq社会長兼CEOのMichael Capellas氏)

 この結果についてHP社会長兼CEOのCarly Fiorina氏は,「Compaq社の株主が合併案に賛成票を投じたことを嬉しく思う」との声明を同時発表した。

 なお,HP社の株主投票の集計結果は,現在確認を行っている最中である。正式な結果が明らかになるまで「数週間はかかる見込み」(HP社)だという。

 ちなみにFiorina氏はHP社臨時株主総会を開催した3月19日に「正式な結果ではないが,合併承認を得るに十分な投票を獲得したと確信する」と,勝利宣言ともいえるコメントを発表している。一方,合併案に強く異議を唱えるWalter B. Hewlett氏は「あまりに接戦すぎてまだ判定することはできない」とする声明を発表した。

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[www.compaq.comに掲載の発表資料]
[www.hp.comに掲載の発表資料]