「英Cable & Wireless(C&W)と同社の米国Webホスティング事業Exodusは北米Webホスティング市場のリーダーである」。米Gartnerの調査結果を引用するかたちで,Exodus社が米国時間3月21日に発表した。

 Gartner社は北米Webホスティング市場に関する調査報告書「Magic Quadrant」で,「ニッチ市場で活躍する企業」「洞察力のある企業」「課題に取り組む企業」「リーダー企業」の4部門を設け,該当する企業を挙げている。C&W社とExodus社によれば,両社はリーダー企業に選ばれたという。この場合のリーダー企業とは,「市場動向に関して明確なビジョンを持ち,積極的に競争力を向上し,指導的立場を維持しているベンダー」を指す。

 Exodus社は2001年9月26日に米国破産法の会社再建手続きである第11条の申請を行っていたが,2002年2月にC&W社と同社の100%子会社米Digital Islandが買収した。

 C&W社は実質的にExodus社のすべての米国顧客契約を取得するほか,Exodus社の社屋,米国内に44カ所あるデータ・センターのうち26カ所を取得する。Exodusブランドなどの知的財産,従業員,顧客サポートと事業展開に必要なリソースも買収対象に含まれる。英国,ドイツ,日本にあるExodus社の資産も買収対象となっており,これらも含めた買収総額は約7億5000万ドルにのぼるという。

 買収後のサービス・ブランド名については,C&W社,Digital Island社,Exodus社が現在米国で提供しているすべてのホスティング・サービスを『Exodus, a Cable & Wireless Service』とする。4月1日から新たなブランド名でサービスを開始する予定である。

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