「オンライン写真サービスは,困難に直面しながらも広まり始めている」とする調査結果を米InfoTrends Research Groupが米国時間3月20日に発表した。同社は,デジタル画像技術を専門とする調査/コンサルティング会社。今回の調査は,米国のインターネット・ユーザー1850人に対して実施して回答を得た。
今回の調査では,インターネット・ユーザーの17%が写真をWebベースの写真アルバム・サービスに写真をアップしたことがあると回答しており,前年の15%から2%増加している。またオンライン・アルバムのサイトを訪問したことのあるユーザー数も増加している。
また同調査では,オンラインの写真サービスが直面する困難を強調している。ユーザーがポストする写真数が増加しているため,サービス・プロバイダは,ストレージのコスト増加に直面している。メンバーごとのプリント量が少なく,ストレージと会費の支払いを望むメンバーが少ないため,同市場の業者は,収益面の成功は見通しが立たない状態にある。
しかし,同社は業界の見通しは明るくなる可能性があるとしている。「昨年,多くのオンライン写真サービスのプロバイダが,収益性を第一にしてきたため,その努力が結果に反映された。プリントと製品の注文をするユーザーが増加し,無料のプリント・サービスを受ける割合が大幅に減少している」(同社リサーチ・アナリストのLia Schubert氏)
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