米Siebel Systemsが米国時間3月19日に,自動車業界向けCRMスイート「eAutomotive 7」を発表した。同製品は,自動車業界における販売,マーケティング,サービス,その他の顧客に接するビジネス・プロセス向けにさまざまな機能を提供するため,迅速に配備可能でエンドユーザーの適用率が高く,ROI(投資収益率)の回復も早いという。

 この新製品によって,自動車会社は,販売,マーケティング,およびカスタマ・サービスをマルチ・チャネルで管理,同期,および調整できるほか,分析機能とマーケティング機能を通じて,新規顧客を開拓し,個々の購入体験を向上できるという。

 同製品は,同社の「Siebel 7」プラットフォームをベースとしている。同プラットフォームの「Siebel Smart Web Architecture」と呼ぶWWWアーキテクチャを取り入れており,「高レベルの対話性を提供する」(Siebel社)。

 また異種環境で動作するようにビルトされており,アプリケーション・ネットワークを介した統合をサポートしている。そのため,企業はフロント・オフィスとバック・オフィスのシステムだけでなく,自動車業界に必要とされるその他のアプリケーションにも統合できる。自動車関連の企業内のシステム環境において,自社製のレガシー・システム,業界特有のニッチ・アプリケーション,パートナのシステムとのコラボレーション向けの外部アプリケーションなどとも相互運用性がある。

 同CRMソリューションは,DaimlerChrysler社,Fleetwood Enterprises社,Ford Motor社,General Motors社,Mitsubishi Motor Sales of America社,Renault S.A社といったグローバル企業が採用している。

◎関連記事
「各業種に特化したCRMソフトで30~40%の導入コストを削減可能」
米ゼロックスが米シーベルのCRMソリューションを導入
米シーベルがCRMアプリケーション・スイートの新版「Siebel 7」を出荷
米シーベルがヘルスケア向けCRMスイート「eHealthcare 7」を出荷
米Siebelと米PwC Consultingがeビジネス・ソリューションの展開で提携

発表資料へ