米Handspringと米Sprint PCSが米国時間3月19日に,Handspring社のPDA「Treo」のCDMA対応版で協力体制を敷くことを明らかにした。TreoをSprint社の第3世代(3G)ネットワーク「Third Generation Network」で利用できるようにする。Third Generation Networkは2002年半ばに運用を開始する予定である。

 CDMA対応Treoは共同ブランドでリリースし,両社は協力してマーケティングを行う。Sprint社の販売チャネルとHandspring社の「Handspring.com」で,今夏に発売を開始する。マーケティング・キャンペーンのほか,販売およびチャネル・プログラム,顧客サービスとサポート・プランについても協力体制を敷き,「Treoの新製品とThird Generation Networkの特徴や機能に関する顧客の認識を高める」(両社)としている

 Treoは,携帯電話機とハンドヘルド・コンピュータを組み合わせた端末で,WWW閲覧や電子メール,テキスト・メッセージング機能を備える。「Palm OS」を搭載する。外形寸法が縦11×横6.9×幅1.8センチメートルで,重量が147グラム。充電バッテリ,スピーカ,アンテナを内蔵する。

 電話帳「PhoneBook」,スケジュール帳「Date Book Plus」,ショート・メッセージング・サービス(SMS),Handspring社のマイクロ・ブラウザ「BlazerWeb」を割り当てた4つのワンタッチ・アクセス・ボタンを備える。すでに香港,シンガポール米国で発売している。

 CDMA対応Treoには「Sprint PCS Business Connection Personal Edition」といったSprint社の企業向けソリューションや製品を組み合わせる。機能や価格などの詳細については,発売の準備が整った段階で明らかにする。

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[www.handspring.comに掲載の発表資料]
[www3.sprint.comに掲載の発表資料]