ACCESS(本社:東京都千代田区)が3月18日に,i-modeホームページ・ビューワ「CompactViewer」を米Adobe Systemsにライセンス供与したことを明らかにした。Adobe社はWWWオーサリング・ツール「GoLive 6.0」にCompactViewerを組み込む。

 CompactViewerを搭載したGoLive 6.0は,3月18日~20日にフロリダ州オーランドで開催される「CTIA Wireless 2002」と,3月21日~23日に東京で開催される「MacWorld Tokyo 2002」で披露する。

 「近い将来,モバイル・インターネット接続は日常生活の一部になるだろう」(ACCESS代表取締役社長の荒川亨氏)

 CompactViewerは,iモード・コンテンツを表示および閲覧するためのCompact HTML準拠のビューワ。作成中のiモードおよびインターネット・コンテンツを表示し,スクリーン・サイズ,表示色,文字サイズ,キャッシュ容量をシミュレーションできる。iモード携帯電話機でどのように表示されるか,パソコンの画面を使って確認することが可能。

 また,ACCESSの米国法人Access Systems Americaが無線コンテンツ配信サーバー「Premium Content Subscription Server(PCSS)」を同日発表した。無線通信事業者がマルチメディア・インターネット・コンテンツといった次世代データ・サービスを,第2.5世代(2.5G)ネットワークで提供できるようにする。PCSSは標準規格をベースにしており,第3世代(3G)ネットワークでも利用可能。

 無線通信事業者はPCSSを用いることにより,他社の情報ページや着信メロディ,画像,Javaアプリケーション,プッシュ・サービスなどを提供し,「収益を上げることができる」(Access Systems社)。コンテンツ料は,会費制かプリペイド方式で支払われる。

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