米Sun Microsystemsが米国時間3月18日に,ラックマウント・タイプの薄型UNIXサーバーの新製品を発表した。「これまでの『Netra X1』にCD-ROMドライブやバンドル・ソフトウエアを追加して強化した」(Sun社)。

 製品名は「Sun Fire V100」と改名した。これにより「Sun Fire V製品ラインはシングル・プロセサのV100から8ウエイ構成のV880までが揃い,幅広い用途をサポートする」(Sun社)。

 Netra X1は,Sun社が2001年1月に投入した低価格サーバーである。2001年8月にはプロセサ「UltraSPARC IIe」の動作周波数を当初の400MHzから500MHzに引き上げ,性能向上を図っていた。

 今回発表したSun Fire V100の最低価格は995ドルで,従来のまま据え置いている。搭載プロセサは,500MHz動作のUltraSPARC IIeとこれまでと同じだが,CD-ROMドライブ,WWWホスティング・ソフトウエア「iPlanet Web Server Enterprise Edition 6.0」などを追加している。Sun社では,「これらのハードウエア/ソフトウエアの強化で3000ドル分の価値を995ドルのサーバーに詰め込んだ」と説明する。

 構成は,40Gバイトのハード・ディスク装置(最大2基),主記憶は128Mバイト(最大2Gバイト)など。外形寸法は幅43.2cm×奥行き48.3cm×高さ1U(約4.4cm)。OSはSolaris 8 Operating Environment。Apache HTTP ServerやSun Chili!Soft ASPを同梱する。

◎関連記事
米サンが低価格UNIXサーバー「Netra X1」の基本性能引き上げ,価格は据え置き
“IISの脆弱性にお悩みの方へ",米サンが「iPlanetに乗り換えたら37%引き」
米IBMがUNIXサーバーのミッドレンジ機を発表,オン・デマンド方式を“初"採用
米IBMがAIXを64ビットJava対応に,「SolarisやHP-UXに先んずる」
米IBMがLinuxとの親和性高めた「AIX 5L」を発表,米SCOがプレビュー版
SunやHPに対する技術的優位は揺るがない---IBMのUNIXサーバー事業責任者

[発表資料へ]