米Iomegaが米国時間3月18日に,NAS(network attached storage)ファイル・サーバー「NAS A300u」と「NAS P400u」「同P405u」「同P410u」を発表した。

 各製品の主な特徴は以下の通り。

・NAS A300u:高さ1U(約4.5cm)のラック・マウント型。10/100 Ethernetポートを1基,40Gバイトのハード・ディスク装置を3台備える。ハード・ディスク装置の回転速度は7200RPM。RAID 0,1,5をサポートする。

・NAS Pシリーズ(P400u,P405u,P410u):ホットスワップ対応のハード・ディスク装置を用いる。Gigabit Ethernet機能をオプションで用意する。P400uは高さ1Uのラック・マウント型で10/100 Ethernetポートを2基,40Gバイトのハード・ディスク装置(回転速度7200RPM)を4台装備する。RAIDをサポートし,ホット・スペア機能を備える。

 Iomega社のNASファイル・サーバーは,SOHOや中小企業のほか,大企業のワークグループにおける急速なストレージ増加のニーズに対応する。あらかじめ設定が施してあるため,「インストールが数分で済む」(Iomega社)。さまざまなネットワーク環境とファイル・プロトコルをサポートし,複数のプラットフォームに対応することが特徴。また,バックアップ自動化ソフトウエア「QuikSync」や災害予防アプリケーションなどが付属する。

 NAS A300uとNAS Pシリーズは,4月初旬に米国で出荷を開始する。価格はNAS A300u(データ容量120Gバイト)が1099ドル,NAS P400u(同160Gバイト)が1999ドル,NAS P405u(同320Gバイト)が2999ドル,NAS P410u(480Gバイト)が3999ドル。

 NAS Aシリーズには1年間の保証,NAS Pシリーズには2年間の保証が付く。保証期間中は無料で技術サポート・サービスを提供する。

 また同社は,米Microsoftの「Server Appliance Kit 2.0」を利用したNASサーバー「NAS P4XXm」シリーズを6月に出荷する計画を明らかにした。

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