京セラの米国法人子会社Kyocera Wireless社が米国時間3月18日に,CDMA2000 1Xネットワーク対応のA-GPS無線モジュール,「Kyocera 200」を発表した。OEM製品向けに音声,データ,位置情報機能を提供する。
新しいモジュールは,CDMAとCDMA2000 1Xネットワークに対応。同社は,開発者向けキットを用意しており,新しいモジュールのサンプル・ユニットは,米オーランドで開催中の「CTIA Wireless 2002」トレード・ショウにて展示される。
同社の無線モジュールにより,OEMはCDMA 2000 1Xの音声とデータ機能に加えてA-GPS位置情報機能を遠隔測定,テレマティックス,AVLなど幅広い製品に統合できるようになる。またこのモジュールは,PDA,ラップトップ,ハンドヘルド・コンピュータなどの無線コンピューティング製品にも適している。
同モジュールは,QUALCOMM社の「MSM 5100」チップセットを搭載し,「IS-95A/B CDMA」ネットワークとともに新しい「CDMA2000 1X」とも互換性を持つ。また米国連邦通信委員会の規定のE-911 Phase 2の要件を満たすA-GPS位置情報サービス機能も提供する。CDMA PCSの1900MHz,CDMA デジタル方式の800MHz,AMPSアナログ方式の800MHzと3つのモードとの互換性により,既存の無線ネットワークを使ってシームレスなカバーレージを実現する。
ちなみに,米to Strategy Analytics社の調査結果によれば,無線データとコンピューティング・デバイス市場は,2000年の約700億ドルが2005年に1750億ドルに成長するという。
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