米In-Stat/MDRが米国時間3月13日に,SONET(Synchronous Optical Network)およびとSDH(Synchronous Digital Hierarchy)用装置市場に関して調査した結果を発表した。それによると,2002年の成長は最小限にとどまるものの,2003年以降に回復の弾みがつくという。

 2001年はメーカーにとって非常に厳しい年になった。電気通信企業における大幅な設備投資削減と,多数のCLEC(競合地域通信事業者)の事業停止により打撃を受けた。

 米Lucent Technologies,フランスのAlcatel,カナダのNortel Networks,英Marconiなどのほか,各種の次世代SONET/SDH装置を手がける新規メーカーが市場競争に加わっている。メーカーが特に注力するのは都市型光ネットワークである。競争は激化し,「今後数カ月で多くの合併/買収が発生する」(In-Stat/MDR社上級アナリストのRichard Cunningham氏)とみる。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・SONET/SDH市場は2006年までゆっくりとしたペースで成長し,2006年の市場規模は214億ドルに達する。そのうち約70億ドルが次世代SONET/SDH装置によって創出される。

・2001年におけるSONET/SDH装置のトップ3メーカー(売上高ベース)は,Nortel社,Lucent社,富士通だった。

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