米NPD GroupのNPDTechworldが米国時間3月14日に,ハンドヘルド機用ソフトウエア市場に関して調査した結果を発表した。それによると,市場の売上高は2001年に220%も急成長したという。

 2001年に小売りチャネルを通じて販売されたハンドヘルド機用ソフトウエアは,90万本以上。2000年の22万5000本と比べて約3倍の伸びである。カテゴリ別ではゲームが最も多く,2001年の販売本数は約35万本にのぼった。

 小売り販売店ベースの売上高は2001年に2700万ドルに達した。2000年の数字は1200万ドルだった。市場競争が激化し,平均販売価格は2000年の42ドルから2001年は30ドルへと低下した。

 「昨年はハンドヘルド機の販売が好調だった。それがソフトウエア販売の爆発的な伸びにつながった。消費者は,ハンドヘルド機にカレンダや連絡先を保存する以上の機能があることを認識した。ハンドヘルド機は,パソコンの直接的な拡張機能の役割を果たしている」(NPDTechworld社上級ソフトウエア・アナリストのSteve Koenig氏)

 またNPDTechworld社の調査によると,ハンドヘルド機向けOSの首位は「Palm OS」だという。2001年の小売り販売店における売上高ベースのシェアは97%だった。

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