フィンランドのNokia社と米Socket Communications社が現地時間時間3月14日に,Bluetooth技術対応のモバイル・コンピューティングに関する合意書に調印したことを発表した。契約のもとNokia社は,同社のBluetooth CompactFlash事業をSocket社に譲渡する。

 また,Nokia社はBluetooth対応の携帯電話を介してWindows搭載のハンドヘルド・コンピュータとノート・コンピュータから電子メール,インターネット,企業のネットワーク・リソースへの高速無線アクセスを実現するために,同社の顧客に対して「Socket Bluetooth」カードを推奨する。

 Socket社は,提携の一部としてNokia社から特定のBluetooth技術を獲得またはライセンス供与を受け,将来的に市場投入するBluetoothソリューションの強化を行う。

 両社は,Bluetooth技術に関して1999年後半から協力関係にあった。Socket社の「Bluetooth Connection Kit for Windows」は,Nokia社のBluetooth対応携帯電話の6210と6310モデルとの互換性が認められ「Nokia OK」ロゴが与えられている。同社は,ポケットPCとその他のハンドヘルド・コンピュータに向けた同キットは,6カ月前から出荷されており,Windows搭載のノートPC向けのキットは,同年第2四半期に出荷が予定されている。

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