米Motorola傘下の米Metrowerksが米国時間3月11日に,「Symbian OS v7.0」向けの開発ツール「CodeWarrior Development Tools for Symbian OS, Professional Edition, Version 1.0」を出荷したことを明らかにした。

 「Symbian OSを搭載した次世代携帯電話機のシステム・ソフトウエア/アプリケーションの開発に向けて,英Symbianやそのライセンシ,パートナ企業に提供していく」(Metrowerks社)

 1ランセンスの価格は995ドル。同社の直販サイトやMetrowerks社の認定ディストリビュータを通じて販売する。

 なおMetrowerks社は2002年1月に,Symbian OS電話機向けJ2MEアプリケーションの開発ツール「CodeWarrior Development Tools for Symbian OS with PersonalJava Technology」をリリースしている(発表資料)。

 今回のSymbian OS v7.0向けツールキットは,PersonalJavaとC++言語による開発環境を提供しており,これらすべてを同じ統合開発環境(IDE:Integrated Development Environmen)で利用できる。「CodeWarriorのIDEにより,特定機器向けのソフトウエア開発キット(SDK)を組み込める。これにより,さまざまな電話機(Symbian OSの各ランセンス)のコンフィギュレーションをサポートする」(Metrowerks社)

 C++対応では,Symbian OSプロジェクト・コントロール,レガシーなツールチェーンとのソース・レベルでの相互運用性,ホストベースSymbian OSエミュレータ上でのバッチビルド,ソフトウエアビルドなどをサポートする。

 なお,将来リリースするCodeWarrior Development Tools for Symbian OSについて同社は,「Symbian OSの各種機能,Metrowerks社デバッガ,カーネル・デバッグなどをより緊密に統合する」と説明している。さらに「J2ME Mobile Information Device Profile (MIDP)をサポートし,コマンドライン・タスクを減らしていく」(同社)という。

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