Terra Lycos社が米国時間3月8日に,最も頻繁に使われた検索キーワードのランキング「Lycos 50」を発表した。2001年2月24日~3月2日に調査を実施した結果,2001年9月11日の米同時多発テロ事件に関連するキーワードでトップ50に残っているのは「New York City」のみだという。50位までの全ランキングはWWWサイトに掲載している。

 テロ事件の翌週のLycos 50には,事件前には見受けられなかった数々のキーワードが出現した。それから半年後,「Pentagon(ペンタゴン)」「Red Cross(赤十字)」「Osama bin Laden(オサマ・ビンラディン)」「Anthrax(炭疽菌)」といったキーワードは50位にも入っていない。しかし,各キーワードの検索件数は少ないものの,テロ攻撃への関心は薄れていないという。

 「新たな武器がニュースのヘッドラインに登場するたびに,そのキーワードのオンライン検索が増加する。『Daisy Cutter』爆弾や『AC-130』輸送機などの場合がそうだった。人々はアフガニスタンや世界貿易センターについての新たな情報をニュースで見たり,戦争やテロに関する写真や映像を目にすると,オンラインで検索を始める」(Terra Lycos社Aaron Schatz氏)

 米同時多発テロ事件の翌週のLycos 50では,50項目中25項目がテロ攻撃に関するキーワードだった。Osama bin Ladenはその後14週間10位以内にとどまり,そのうち5週間は首位に立った。Osama bin Ladenをはじめ,テロ事件に関連する「Nostradamus(ノストラダムス)」「World Trade Center(世界貿易センター)」は,2001年に最も使われた検索キーワードのトップ10に入った。

 Nostradamusの検索が多かった理由は,「ノストラダムスが今回の同時多発テロを予告していた」というデマの電子メールが広がったためである。

 2002年1月に入った時点で,テロ事件関連のキーワードはNew York City ,World Trade Center,Osama bin Ladenの3つしかトップ50に残っていなかった。2月には,Osama bin Ladenが事件から22週間後にしてトップ50圏外に落ち,World Trade Centerはその翌週にトップ50から姿を消した。

■テロ事件1週間後のLycos 50に登場したテロ事件関連キーワード(括弧内の数字はトップ50における順位)

1)   Nostradamus (#1)                   6)    American Flag (#6)
2)   World Trade Center (#2)            7)    Afghanistan (#7)
3)   Osama bin Laden (#3)               8)    Pentagon (#11)
4)   New York City (#4)                 9)    Red Cross (#12)
5)   Terrorism (#5)                    10)    Taliban (#13)

出典:Terra Lycos社
■2002年2月24日~3月2日のLycos 50に登場したテロ事件関連キーワード

1)   New York City                      6)   September 11
2)   World Trade Center                 7)   Islam
3)   Osama bin Laden                    8)   Terrorism
4)   George W. Bush                     9)   FBI
5)   American Flag                     10)   Afghanistan

出典:Terra Lycos社

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