米Strategy Analyticsは米国時間3月7日,米国における無線ハンドセット・デバイスの販売流通に関する調査結果を発表した。ハンドセット・ベンダー,ハイエンド・スマートフォン,データ・セントリックのデバイスでVAR(付加価値再販業者)が重要性を増している。またハンドセット・ベンダーにとっては,保証と修理サービスの提供も重要な差別化の要因になるという。

 「無線データ・サービスを早い段階で採用するのは,中小企業とハイエンドのビジネス・ユーザーである。通信事業者とベンダーは,この部門でのサービス提供能力が弱い。そのため,米Siebel Systems社,米IBM社,米Compaq社などのVARが無線データ・サービスの早期採用を促す上で重要な役割を果たすだろう」(同社のシニア・アナリストのChris Ambrosio氏)。

その他報告された主な結果は次の通り。

・保証と修理サービスの提供は,ハンドセット・ベンダーの戦略で重要性を増している
・優秀なハンドセット・ベンダーは,配給努力と販売促進を強化するために「プッシュ型」と「プル型」マーケティングをバランスよく実行する
・第2.5世代と第3世代ネットワーク上で動作するデータ・セントリックの新しいデバイスは,供給が大幅に不足しているため,データ・セントリック装置のサプライヤとOEMにとって短期間の好機を提供している。

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