米Tiqit Computersが,ドイツのハノーバーで3月13日~20日に開催されるCeBITに,x86プロセサを搭載し,Windows,Linux,Unixが利用できるハンドヘルド機器「eightythree」を出展すると発表した。Tiqit社が米国時間3月7日に明らかにしたもの。
eightythreeのきょう体サイズは約137×102×28mm。重さは約567グラム。米National Semiconductorの「Geode」,128Mバイトまたは256Mバイトの主記憶,10Gバイトのハード・ディスク装置,4インチのTFT液晶ディスプレイといった構成。ディスプレイは,タッチスクリーンで解像度は640×480ドット。
「サイズはPDA,機能はノート・パソコン。これまで,量産はもちろんのこと,設計も不可能とされてきた。これはコンセプト製品ではない」(Tiqit社)
eightythreeは,Windows XP,Linux,UNIX用のすべてのアプリケーションに対応するという。「ノート・パソコンやデスクトップ・パソコンでできることは,ほぼすべてeightythreeで実行できる。違いは小さくて携帯性に優れている点だけ」(Tiqit社CEOのIan Blasch氏)
eightythreeは企業にとって大きなメリットをもたらすとTiqit社は説明する。「OSを特定のものに統一することで,企業はTCO(total cost of ownership)を大幅に削減できる。従業員にとっては携帯性と機能性が向上する」(Tiqit社)
eightythreeの主な仕様は次の通り。
・プロセサ「Geode」(動作周波数は266MHzから300MHz)
・128Mバイトまたは256Mバイトの主記憶
・10Gバイトのハード・ディスク装置
・4インチのTFT液晶ディスプレイ(タッチスクリーン)。解像度は640×480ドット
・外部ディスプレイに対応。解像度は最大1280×1024ドット(75Hz時)または1024×768ドット(85Hz時)。
・SMS(ショート・メッセージング・システム)キーボード
・親指で操作するマウスボタン付きジョイスティック
・無線モデム対応のカードバスPCカード・スロット
・USB(1ポート)
・SDカード用スロット
・内蔵スピーカ
・リチウム・イオン・バッテリを内蔵
・きょう体サイズ:約137(長さ)×約102(幅)×約28(厚み)mm
・重量:約567グラム
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