米National Semiconductorは2002会計年度第3四半期(2001年12月~2002年2月期)の決算を米国時間3月7日発表した。売上高は3億6950万ドルで,前期の3億6650万ドルからわずかに増収。1株当たりの純損失は21セントで,前期の同26セントから若干回復した。

 ちなみに,前年同期の売上高は4億7560万ドル,純利益は3920万ドル(1株当たり利益は21セント)だった。

■2001年12月~2002年2月期と前年同期の業績(1株当たり利益/損失以外の単位:100万ドル)

                                                2001/12~      2000/12~
                                                  2002/2         2001/2

売上高                                            $369.5         $475.6
純利益(純損失)                                  $(37.8)         $39.2
2001会計年度の買収関連費用を除いた
純利益(純損失)                                  $(37.8)         $48.9
2001会計年度の買収関連費用を除いた
1株当たりの純利益(純損失)                       $(0.21)         $0.21

出典:National Semiconductor社

 当期の新規受注は前期と比べて22%増加,前年同期と比べて16%増加した。2月の受注が前年同月と比べて最も大幅に伸びた。分野別ではディスプレイ製品の注文が急速に増加した。オーディオ・チップや無線アプリ向けLSIといった携帯電話機分野も好調だった。シンクライアントやDVD製品などの情報端末機器分野は,前期比,前年同期比ともに注文が大幅に増加した。しかし,無線市場向けの用途別製品は注文が減少している。

 2002会計年度第4四半期(2002年3月~5月期)の見通しは,売上高が前期比6~9%増の3億9000万ドル~4億500万ドルの範囲。1株当たりの損失額は縮小するとみる。

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