台湾の半導体製造大手Taiwan Semiconductor Manufacturing Company (TSMC)は次世代90ナノメータ(0.09ミクロン)ロジック技術を用いて4MビットSRAMチップ製造に成功したと現地時間3月5日に発表した。

 同社は,先ごろ発表された国際半導体技術ロードマップ(ITRS:International Technology Roadmap for Semiconductors)から1年以上早くこのチップの製造に成功したことになる。

 4MビットSRAMチップは,ゲート長64マイクロミリ,6トランジスタ(6T)SRAMセル・サイズが1.3平方マイクロミリ。これは,0.13ミクロン技術で製造されるデバイスのおよそ半分の面積となる。同デバイスは,銅配線と低誘電率(low-K)層間絶縁の両方を持つインターコネクト技術を提供している。

 同社は,同年の第4四半期までにプロット生産体制に入る予定であり,量産では300mmウエーハで製造を予定している。

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