米Citrix Systemsはポータル製品ファミリ「Access Portal」を米国時間3月5日に発表した。また,同ファミリの第1弾製品「Citrix NFuse Elite」についても明らかにした。Citrix NFuse Eliteは旧プロジェクト名を「South Beach」としていたもの。
Access Portalは社員にアプリケーションや情報への安全でパーソナル化した役割に基づいたアクセスを提供する。「一般的な企業向けポータル・サーバーのように追加のカスタマイズを行ったり費用をかけることなく,異なるシステムやWeb全体から収集した情報を利用することができる」(Citrix社)。Access Portalは同社のアプリケーション・サーバー・ソフトウエア「MetaFrame」ファミリに組み込まれる。
Access PortalファミリはCitrix NFuse Eliteのほか,「NFuse Classic」(旧プロジェクト名は「NFuse」)と「Enterprise Services for NFuse(ESN)」で構成する。
Citrix NFuse Eliteは2002年前半に利用可能にする。アプリケーションやコンテンツのほか,必要なWebサービスにWebベースでアクセスできるようにする。Citrix NFuse Eliteでは,数々の追加機能やオプションを用意するという。Citrix社の「Content Delivery Agents(CDA)」をダウンロードすることにより,サード・パーティのコンテンツ・モジュールを追加できる。
Citrix NFuse Eliteのその他の主な特徴は以下の通り。
・役割に基づいたアクセス機能--各社員の職務に応じたフォーマットでコンテンツを配信する。
・MetaFrameとの統合--Webアプリケーション,社内および社外のコンテンツ,関連コンテンツ,Webサービスを利用できる。
・ユーザー・パーソナライゼーション--ポータル・ホームページ上のCDAのタイプや様相を好みに応じて変更できる。
・ウイザードによるインストール案内--ポータル・サイトの導入とカスタマイズを迅速に行えるようにする。
・ポータル管理の一元化--「Portal Management Console」により,複数の異なるポータル・アプリケーションの管理が可能。
・セキュリティ--「Windows NT」と「Active Directory」のユーザー認証向けセキュリティ・プロトコルに対応。
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