米Adobe Systemsが米国時間3月4日に,画像サーバー・ソフトウェア「AlterCast」の機能拡張について発表した。「Webサービスでの動的な画像利用の促進を図り」(Adobe社),米Sun Microsystemsの「Sun Open Net Environment(Sun ONE)」,米IBMの「Web Services」米Microsoftの「.NET」,米Oracleの「Oracle 9iAS」といった主要プラットフォームに対応する。なお,今回の機能拡張によるアップデート料は発生しない。

 企業にとって,オンライン・コンテンツの更新はコストが高く,時間がかかるものだ。情報の変更に応じて頻繁に更新するオンライン画像は,悩みのタネである。AlterCastはWebや印刷,無線機器向けの画像更新を自動で行い,「デザイナが効果的なWebサイト作成に集中できるようにする」(Adobe社)。

 Webサービス対応の拡張機能により,開発者はJava,Perl,.NET APIなどを使ってインターネット経由でAlterCastの機能を利用し,Web画像の動的な更新や画像生成の自動化が可能。例えば別々の場所で作業しているWebデザイナと開発者は,自動でテキストとそれに関連した画像を体裁変更し,更新できる。

 また,Webサービス対応の機能拡張はプログラム言語に制限されない遠隔実行機能を備えているため,社内全体におけるAlterCast利用を簡素化する。HTTP/SOAPのリクエストに対応したJavaサーブレットやWebサービスを介してAlterCastにアクセスできる。

 AlterCastのWebサービス対応のアップデート機能はWebサイトで無償配布している。

 インターネット関連の技術に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「INET新技術」で詳しくご覧頂けます。

 Java関連の技術・製品・市場に関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「Java」で詳しくお読みいただけます。

◎関連記事
米Adobeがレイアウト・ソフトの新版「Adobe InDesign 2.0」の出荷を開始
米アドビ,WWWページ作成ソフト「GoLive 6.0」,グラフィックス/アニメーション作成ソフト「LiveMotion 2.0」を発表
米アドビが「Adobe Photoshop 7.0」を発表,「Mac OS X」「Windows XP」にネイティブで対応
米オラクルがAPサーバーの新版「Oracle9i Application Server Release 2」を発表

[発表資料へ]