米Microsoftが米国時間3月4日に「Windows Datacenter Server Limited Edition」を出荷したことを明らかにした。

 Datacenter Serverは,大規模データ・ウエアハウスやシミュレーションなどのパーフォーマンス要求に応え,スケーラビリティを拡張したサーバーOS。同Limited Editionはこれをベースにしており,金融機関や小売り,電気通信事業者,ISP(Internet Service Provider)などでの利用を想定している。以下の用途に向ける。

・トランザクション処理(OLTP:online transaction processing)
・集計・統計処理OLAP(online analytical processing)
・データ・ウエアハウジング,データ・マイニング

 Microsoft社によると,トランザクション負荷を計測するドイツSAP AGのベンチマーク・テスト「SAP Standard Application SD(Sales-and-Distribution)」で,同Limited Editionは最高レベルのパフォーマンスとスケーラビリティを示したという。

 「SAP社のテストで2万6000の同時ユーザーをサポートできた。また平均ダイアログ応答時間が1リクエスト当たり1.97秒となった。いずれも過去最高の値」(Microsoft社)。テスト環境は,32個の900MHz動作Pentium III,12Gバイトの主記憶,2Mバイトの2次キャッシュを搭載した米Unisysのサーバー「ES7000」。この上で同Limited Edition,SQL Server 2000 Enterprise Edition,SAP R/3 4.6Cを走らせた。

 また「2001年11月11日には,TPC-Cの非クラスタ・テスト(TPC-C nonclustered v5)で1分間当たりのトランザクション,16万5219件を達成している」(Microsoft社)という。

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