米ACE*COMMは米国時間2月28日に,金融管理および顧問サービスを手がける某大手企業が同社のOSS(Operational Support System)「NetPlus EOSS」を採用することを明らかにした。企業の名称や取り引き額などは明らかにしていない。

 導入対象地域は北米の複数の事業所で,契約内容にはソフトウエア・ラインセンス,導入サービス,長期サポートなどが含まれる。導入の第1フェーズは2002年晩春に完了する予定である。

 NetPlus EOSSは大企業クラスの統合通信ネットワーク向けOSSで,モジュールとアプリケーションから成る。すべての作業を管理者のデスクトップ・パソコンから実行できる。

 「今回の契約は,ACE*COMM社の企業向けOSS事業が今年も順調であることを明示している。我が社の企業向け事業は2001会計年度に前年度比49%成長した。大企業のシステムは各地域に分散しており,数千人のユーザーが利用している。通信ネットワーク管理ソリューションで100万ドル以上の売り上げが見込める規模だ」(ACE*COMM社会長兼CEOのGeorge Jimenez氏)

 また,ACE*COMM社企業向けネットワーク・ソリューション部門バイス・プレジデントのBen Gray氏は,「企業におけるソフトウエア・ソリューションへの支出は上向きつつある。現在の経済状況では,大規模企業は既存の電話およびITインフラを最大限に活用すべきである。NetPlus EOSSは,企業のITマネージャがこうしたインフラに関連するコストを監視および管理できるようにする」と述べた。

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