米Xdrive Technologiesは企業向けストレージ・アプリケーション・プロバイダの米FreeDriveを買収することを米国時間2月25日,明らかにした。Xdrive社は,FreeDrive社の有料のWeb対応ストレージ・アプリケーションと自社のソフトウエアおよびサービスを統合する。

 Xdrive社はカリフォルニア州に拠点を置く未公開企業。インターネットを介した情報のアクセス,保存,共有,管理を行うためのソフトウエアやサービスを提供している。なお,同社のサービスは2001年秋以来米Microsoftの「Windows XP」にバンドルされている。

 FreeDrive社はオンライン・ストレージと情報管理ソリューションの開発および販売を手がける企業。戦略的提携企業には米EDSや米Motorolaが含まれる。

 「両社の事業の統合はすべての顧客,パートナ企業,投資家に利益をもたらす」とXdrive社社長兼CEOのKark Klessig氏は説明する。技術ノウハウや幅広いサービスを提供するとしている。

 Xdrive社は,FreeDrive社買収によりリソースを拡充し,情報共有を簡素化する技術とオンライン・ストレージの高まる需要への対応を図る。Xdrive社はすでにインターネットを利用して情報を保存および共有できる環境を提供しているが,今後はテキスト,画像,音楽,ビデオを含むマルチメディア情報が増加するという。

 また,Xdrive社はシカゴのほか,アトランタ,ボストン,ニューヨーク,サンフランシスコ,ソルトレークシティーに販売およびサポート・オフィスを開設し,事業拡張を図る。

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