米Microsoftが米国時間2月25日に,CRMアプリケーション「Microsoft Customer Relationship Management(CRM)」を発表した。Microsoft社の「Outlook」やWWWブラウザからアクセス可能。「Microsoft社による初めての.NET対応ビジネス・アプリケーション」(Microsoft社)

 Microsoft社は,「中小企業がより収益性の高い“顧客との関係”を確立できるようにする。販売効果の向上と一貫した顧客サービスの提供を可能にする」としている。

 Microsoft CRMはスタンドアロン製品または「Great Plains Dynamics」「同Solomon」「同eEnterprise」ソリューションの一部として提供する。2002年第4四半期に北米でリリースする。北米以外の地域では,2003年第1四半期に発売を開始する予定である。Great Plains再販パートナを通じて購入および導入可能。サポートはパートナ企業またはGreat Plainsの顧客サポート・チームが担当する。

 Microsoft CRMは他のMicrosoft社の中小企業向けCRMサービスを補完するものとなる。Microsoft社の中小企業向けCRMサービスには,「bCentral Customer Manager」「iCommunicate」をはじめ,「Great Plains eEnterprise Field Service」「同Solomon Field Service 」「同Siebel Front Office」などがある。

 Microsoft社上級副社長兼Great Plains Business Solutions部門プレジデントのDoug Burgum氏は,「Microsoft CRMは顧客を一元的に把握するための重要なニーズを満たし,顧客の満足度,ロイヤリティ,収益性を向上する。Microsoft CRMは我が社のパートナ企業にも大きな事業機会をもたらす」と述べた。

◎関連記事
米マイクロソフトと米Clarus,中小企業向け電子調達ソリューションで提携
米Microsoft,「ビジネス・ソフト市場参入」のルビコン川を渡る
.NETを強化,米マイクロソフトがビジネス管理ソフトの米Great Plains買収
米IBMが中・大企業に向けたマネージドCRMサービス「IBM CRM Management Services」を発表
米JDエドワーズが協調的なCRMソリューションの統合版をリリース
米シーベルがCRMアプリケーション・スイートの新版「Siebel 7」を出荷
「世界CRM市場は2002年から回復,2001年は全支出の38%以上が北米以外の市場」,米アバディーンの調査
「2005年のCRMサービス市場は約2.4倍の1480億ドル規模に」,IDCの調査

 ERP,SFA,CRM,HRM,SCMなど企業情報システムに関する情報は総合IT情報サイト『IT Pro』の「CRM&ERP」で詳しくお読みいただけます。

[発表資料へ]