富士通と米国子会社の米Fujitsu PC社が米国時間2月26日に,同社のLifeBookノートブック製品ラインの新製品「LifeBook P-1000」を発表した。同製品は,タッチスクリーン式のノートブックPC。ヘルスケア,販売,外務員などの特殊目的アプリケーションに向ける。無線LAN機能を持ち,バッテリ稼働時間は最高8時間となっている。

 「LifeBook P-1000」は,Windows CEベースのノート・ブックと同程度の価格で完全なWindows PCベースのソリューションを顧客に提供する。同製品は,シングル・スピンドル設計でサイズは,23.11×15.74センチ,厚さ3.4544センチ,重さは約9980グラム。

 モニタは,22.60センチのタッチ・スクリーン機能を持つXGA TFTディスプレイ(アスペクト 比15:9)を搭載している。このアスペクト比とタッチ・スクリーン技術により,ナビゲーションとデータへのアクセス,アップデートが容易となる。またWiFi準拠の無線LAN機能(IEEE 802.11b)を提供している。ユーザーには,ビルトイン・モデムと無線LANオプション,またはビルトイン・モデムと統合された10/100 base-Tx Ethernetのオプションが与えられる。

 同社の「LifeBook P Series P-2000」シリーズと同様にLifeBook P-1000でもCrusoeプロセサを採用している。700MHz Crusoe TM5500プロセサとバッテリ・モードでフルパワーを提供中でも節電をするように設計された「LongRun Power Management」を採用している。稼働時間は,標準のリチウムイオンバッテリで4.5時間,また増設用内蔵バッテリ搭載時には9時間となている。20Gバイトのハード・ディスク,128MバイトのSDRAM,ATI社製 RAGETM Mobility-M1画面制御機能, Mobility-M1に内蔵の4Mバイトのビデオ・メモリ,外付けUSBフロッピ・ドライブを標準で装備している。

 またOSは,Windows XP Home Edition,Windows XP Professional,Windows 2000 Professionalから選択できる。

 「LifeBook P-1000」は,推奨される2つの構成が2月末に再販売チャネルから出荷される。またConfigure To Order (CTO)プログラムからも購入可能。小売価格は1499ドルから。

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