オリンパス光学工業の米国法人Olympus Americaが米国時間2月24日に,デジタル写真プリント端末「Olympus CAMEDIA TruePrint」を発表した。米国のフロリダで開催中の「2002 Photo Marketing Association International Annual Convention and Trade Show(PMA)」で明らかにしたもの。

 「写真専門店や家電用品店向けのプリント端末で,ショッピング・モール,リゾート,大型客船などでの利用も想定している」(Olympus America社)

 TruePrintは,スマート・メディア,コンパクト・フラッシュ(Type I/IIおよびマイクロドライブ),メモリースティック,フロッピ・ディスク,フォトCDからのプリントに対応する。オプションのフラットベッド・スキャナを装着すれば,印刷物からのプリントも可能。CD-RW装置を内蔵しており,画像をCDに焼くこともできる。

 同社が発表したTruePrintの主な特徴は次の通り。

・操作しやすいタッチ・スクリーン:赤目補正,明るさ調整,トリミングなどの編集作業が可能。

・各種のプリントサイズと種類を用意:2インチ×3インチの"wallet size"から8インチ×10インチまで,さまざまなサイズのプリントに対応。写真を使ったカレンダーやグリーティング・カードの作成も可能。

・オプションを組み合わせ可能なモジュラ・システム:店のカウンタなど離れたところにプリンタを設置することで,店内での占有面積を小さくし,プリント出力を待つ客による端末周辺の混雑を避けられる。カウンタ上に設置可能な端末も用意する。

・オン・サイトでの管理:店員によるプリント枚数/サイズの管理や利用料金の変更が可能。

 TruePrintには,床設置モデルの「TP-200」「TP-200S(フラットベッド・スキャナ付き)」,カウンタ設置モデルの「TP-100」「TP-100S(フラットベッド・スキャナ付き)」を用意する。すべてのモデルが,8インチ×10インチ/4インチ×6インチの昇華型プリンタ,CD-RW装置,コンパクト・フラッシュ/スマート・メディア/PCMCIAカード用のスロットに対応する。カウンタ設置モデルには,フロッピ・ディスク装置を装着できる。

 TruePrintは,2002年4月初めから利用可能とする。販売店向けの価格はモデルとオプションに応じて,1万1499ドルから1万6999ドル。詳細は,に掲載している。

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