米Adobe Systemsが米国時間2月24日に,画像編集ソフトの最新版「Adobe Photoshop 7.0」を発表した。米Apple Computerの「Mac OS X」と米Microsoftの「Windows XP」にネイティブで対応する。
7.0では新たなツールセットが加わった。画像レタッチ・ブラシ「Healing Brush」は影や光,テクスチャを自動的に保護しながら簡単にゴミやキズ,しわを除去する。「File Browser」は即座に画像を見つけ出して整理し,視覚的に管理できるようにする。画像を取り込んだ日付,露出設定,関連メタデータといったEXIF画像情報を閲覧することも可能。
また,新しい描画エンジンにより,ユーザーがオリジナルのブラシ・プリセットを作成したり,画像をパステル画風や木炭画風にすることができる。「Pattern Maker」プラグインを利用して,岩や砂などのパターンを作成可能。「Liquify」プラグインでは,ズームや回転を使った画像編集,複数段階前の状態に戻れるアンドゥ機能を強化した。
Photoshop 7.0にはWeb画像処理ソフト「ImageReady 7.0」が付属する。テキストの表示クオリティやベクトル・シェープのレイヤーを維持したまま圧縮率を強めることができる。WBMPに対応しており,PDAなどの無線装置のディスプレイに最適化できる。スライスやロール・オーバー,画像マップ,アニメーションを一つのパレットにまとめることも可能。
Photoshop 7.0は動的イメージング・サーバー・ソフトウエア「AlterCast」と連携する。Adobe社のコンテンツ・パブリッシング向けプラットフォーム「XMP(Extensible Metadata Platform)」をサポートする。
Photoshop 7.0は2002年第2四半期に米国とカナダでMac OS X対応版とWindows対応版を出荷する。希望小売価格は609ドル。旧バージョンからのアップグレード価格は149ドル。「Photoshop Elements」と「同LE」のユーザーには499ドルで提供する。
◎関連記事
■米Adobeがデジタル画像作成を自動化する「Adobe AlterCast」を出荷
■米Adobeがレイアウト・ソフトの新版「Adobe InDesign 2.0」の出荷を開始
■米アドビ,WWWページ作成ソフト「GoLive 6.0」,グラフィックス/アニメーション作成ソフト「LiveMotion 2.0」を発表
■米Adobe,大量のPDF作成を支援する「Acrobat Distiller Server 5.0」を発表
■米Adobeが,動画エフェクト・ソフトの新バージョン「After Effects 5.5」を発表
[発表資料へ]