テクノロジを教育に反映させる活動を進める団体である米Center for Innovative Learning Technologies(CILT)が,米国時間2月21日から2日間に渡り「Ubiquitous Mobile Computers in Education (Ubiq)」ワークショップを開催する。

 Ubiqワークショップは,モバイル・コンピュータによるラーニング技術を教育現場で効果的に使用する方法を論じることを目的としている。教育者,教育研究界のリーダーまたIntel社,Palm社,Texas Instruments社などの業界代表者が集まり,教育現場におけるハンドヘルド・デバイスの可能性について語り合うという。

 ハンドヘルド・デバイスは,PCと比べて比較的に安価であるだけでなく,携帯性があり,新しい形の協調作業,技術のパーソナライズ,「いつでもどこでも」スタイルの学習を可能にする。これらの要素を兼ね備えたハンドヘルド・コンピュータは,教育現場で大きな役割を果たす可能性を持つ技術であり,生徒と教師の両方にとって教育プロセスを大きく変える可能性がある。

 「ワークショップの目的は,生徒と教師の両方にとって価値があるツールとしてハンドヘルド・デバイスの可能性を発展させることにある。研究者,教育者,ソフトウエアおよびデバイスの開発者が集まることにより,研究と開発によって得たアイデアを結集し将来的な協調について計画を立てることができる」(参加企業の一社SRI InternationalのNora Sabelli氏)

 ワークショップで論じられるサブテーマは次の通り。
・ 新しい小型でインターネットへの接続性を持つモバイル技術を使った学習プロセス改良のビジョン
・小型モバイル技術によって可能となる学習の利点
・同技術の落とし穴と不適切な使用の回避
・同技術を採用の障害と障害を削減するための教育者,研究者,業界の役割
・同技術をさらに効果的に使用するための協調とパートナーシップ

 なお,今回のワークショップは,Intel,SRI International,Concord Consortium,CILTの設立メンバーがスポンサーとなっている。

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