米RSA Securityは米国時間2月21日に,同社の暗号化ソフトウエア「RSA BSAFE Micro Edition」を米Palmの「Palm OS」事業部門である米PalmSourceが導入したことを明らかにした。PalmSource社はRSA BSAFE Micro Editionを「Palm OS 5」に取り入れる。

 PalmSource社が利用するRSA BSAFE Micro Editionソフトウエアは「RSA BSAFE Crypto-C Micro Edition」と「RSA BSAFE SSL-C Micro Edition」。「これにより,PalmSource社は信頼性の高いアーキテクチャを構築し,顧客企業の生産性向上と競争力維持を支援できる。企業は,顧客やモバイル社員が重要な情報にアクセスできるアプリケーションを望んでいるだけではなく,個人情報や企業データの機密性確保も要求している」(RSA社)

 「我が社が企業向け市場で今後も成功をおさめるためには,セキュリティが非常に重要だ。我々は引き続きPalm OSプラットフォームの強化を図り,機密性確保の向上という顧客企業のニーズに応える」(PalmSource社マーケティング部門バイス・プレジデントのGina Clark氏)

 ちなみに,PalmSource社は2月5日にPalm OS 5のベータ版を公開している。最終版は2002年の初夏にリリースする予定だという。

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