「オンライン消費者の大半(66%)は,海外サイトから購入することに不安を感じていない」などとする調査結果を,オンライン決済サービスを提供する英WorldPayが米国時間2月20日に発表した。

 WorldPay社は,複数言語および複数通貨に対応した電子商取引の決済サービスを提供している。2001年9月から2002年2月の第1週にかけて,同社サービスを利用する124カ国の1万5235人を対象にアンケートを実施したもの。

 主な調査結果は次の通り。

・来年,オンライン支出額を「増やす予定」の回答者は58%,「同程度を維持する」という回答者は39%,「減額予定」の回答者は2%。

・回答者は,オンライン購入を決定する重要な要素として,「セキュリティ」(89%),「言葉の壁の有無」(69%),「納期」(67%),「顧客サービス」(61%),「価格」(59%),「自国の通貨で購入できるか」(53%)などを挙げた。

・オンラインで購入する製品として人気が高かったのは「CD/ビデオ/DVD」(購入したことがある回答者が72%),「書籍」(同61%),「旅行関連」(同52%),「インターネットおよびコンピュータ関連」(同50%)である。

・購入したいものを探す場合,インターネットの検索エンジンを利用する回答者の方が,普通の広告を利用する回答者を約3倍上まわる。

 WorldPay社Americas部門副社長のDavid Talley氏は「業界アナリストによると,電子商取引の世界市場は今後数年間で5~8兆ドル規模になるという。予測に幅があるが,驚異的なスピードで成長することは間違いない」としている。

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