ユーザー認証技術の標準化団体Liberty Alliance Projectに,新たに11社がメンバーとして加わった。Liberty Alliance Projectが米国時間2月19日に明らかにしたもの。同時にLiberty Alliance Projectは,分散ユーザー認証仕様の初版のリリースを2002年中ごろに予定していることも発表した。

 新メンバーは米EarthLink,米EDS,米Nextel,米OneName,米PricewaterhouseCoopers,フランスSchlumbergerSema,米VeriSign,米Visa Internationalなどの11社。これによりメンバー企業は38社になったという。

 Liberty Alliance Projectは,米Sun Microsystems社など33の企業・団体が集まり,2001年9月に設立した業界団体。「ユーザーを第一に考え,ユーザー認証に関わるオープンで独立した標準技術の開発を目指す」(Liberty Alliance Project管理委員会委員長で米United AirlinesのCIOのEric Dean氏)もので,米Microsoftの「Passport」を強く意識している。

 Liberty Alliance Projectが策定する仕様の第1段階では,オンライン・サービス間で利用する分散認証仕様を提供する。これにより最適なセキュリティ標準を利用した安全なデータ交換を支援するという。

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