米Sun Microsystemsがフランスのカンヌで開催中の「3GSM World Congress」で現地時間2月19日に,モバイル・サービス向けソリューションのデモンストレーションを行う。Sun社の製品,技術,サービス,そしてノウハウを組み合わせ,顧客のモバイル・サービス・インフラ構築計画を支援する」(Sun社)としている。

 主な内容は以下の通り。

・ポータルとコンテンツ・サービス:包括的Webサービス戦略「Sun Open Net Environment(SunONE)」や「iPlanet」ソフトウエア・スイートのオンデマンド配信を推進する。デモには「iPlanet Portal Server:Mobile Access Pack」「iPlanet Application Server」「iPlanet Directory Server」「iPlanet Messaging Server」「iPlanet Calendar Server」を用いる。

・中枢およびアクセス・ネットワーク:同日発表したキャリア向けソフトウエア「Netra High Availability Suite 2.0」を披露する。NEBS準拠のCompactPCIサーバー「Netra ct 400」や「Netra ct 800」と組み合わせることにより,キャリア・クラスのプラットフォームを構築できるとしている。

・モバイル機器:「Java Card」などのJava技術を利用した各種モバイル機器を披露する。これらの機器を使って,画像を満載したアプリケーションやサービスを利用したり動作させることが可能。

・開発者ツール:J2MEおよびMIDPチュートリアル,サンプル・コード,FAQ,オンライン・フォーラムなどを開発者に提供する「Wireless Developer Portal」や無線機器向けJava開発ツールキット「Java 2 Platform, Micro Edition(J2ME)Wireless Toolkit」など。

・インテグレーション・サービス:Sun社のProfessional Servicesが開発したSFA(営業支援システム)のプロトタイプで,新規注文作成,注文の閲覧と変更,配送の追跡などをデモンストレーションする。

・コンテキスト指向サービス(その場の状況や流れを 認識して提供するサービス):ネットワークを通じて収集した位置,プレゼンス,可用性,優先度などの情報を使って,ユーザーの各種クライアント機器にパーソナル化したサービスを提供できるようにする。

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